やってみましたBlog

色々やってみたことをレポート!

【読んでみました】ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘

やはりこの3人は有名なんだなと改めて再認識。

 

漫画家をカタカナ/ひらがなの3文字で誰を指しているのか、
イメージできるところが凄いと思いませんか?

 

ゲゲゲは、鬼太郎の水木しげるさん
レレレは、バカボンの赤塚不二夫さん
らららは、アトムの手塚治虫さん
というわけだ。

 

タイトルからも察することができるとおり、

この本は有名漫画家の娘たちが対談した内容を一冊にまとめたもの。

 

内容は、
父の背中を見て育った子供時代の印象であったり、
男性としての父はどんな女性観を持っていたか、
あるいは趣味の音楽はどんなだったか
そして、その後自分たちは父の仕事をどんなふうに継いでいくのか的な
内容であった。

 

しかし、読んでみて改めて感じるのは、第三者が認識している有名漫画家と、プライベートとしての人生を共有した当事者である娘さんたちが認識している彼らの実体像はやはり違っているということだ。

3者ともに、有名作家だから経済的には安定して稼げて不自由のない人生を送られたんだと思ったら、大間違い。
赤塚さんはアシスタントに金を持ち逃げされたり、
手塚さんはプロダクションが倒産したり、
水木さんは本当に儲からないときは家族で牛乳や新聞配達をするぞと肩をよせあったことがあったなど、、、それぞれの家庭に波乱万丈な事件が襲ったりして大変だったようだ。
それを子供の立場で見ていた彼女たちが話題にしているのも非常に興味深い。


さらに興味深かったのは、女性としての娘たちが男性としての父を分析しているところ。やはり見てないようで娘たちはその場の雰囲気を肌で感じ取っていたんだろうなっていう描写がなんとも感銘をうけました。

なんていうか、娘視点でないと見いだせないようなことなのかもしれないなぁと思えるような、そんな感じですね。


そして漫画家としてではなく、家族を養う立場としての父として、
子供たちに何かを伝え、そして子供たちも育っていく…
そんな姿を感じさせてくれる一冊でした。

 

さらっと素早く読めて、興味深い一冊でした。

ぜひどうぞ。

 

ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘 (文春文庫)

ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘 (文春文庫)